『交通事故』の被害相談 by 弁護士法人心 名古屋法律事務所

交通事故被害相談@名古屋

TFCC損傷について

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2021年12月17日

1 TFCC損傷の症状

交通事故に遭った際、転倒するなどして手首に強い外力が加わるとTFCC(三角線維軟骨複合体)を損傷することがあります。

TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の尺骨、橈骨、手根骨に囲まれた場所をいいます。

TFCCを損傷している場合は、手首の腫れ、握力の低下、持続する手首の運動時痛、手首を外側にひねった際に痛みが生じると言った症状が現れます。

手首に強い外力が加わった後、上記のような症状が現れたときはTFCCを損傷している可能性があります。

2 TFCC損傷で後遺障害の等級認定を受けるためには

自賠責保険では、手首などの関節部分に生じた痛みについて、器質的損傷がないと後遺障害を認定しない傾向があります。

そのため、自賠責保険で後遺障害等級認定を受けるためには、器質的損傷が生じていることを示す必要があり、TFCC損傷が疑われる場合は、TFCC損傷が生じているか確認する必要があります。

TFCCは、それ自体は軟骨で構成されているため、レントゲンに写りませんので、レントゲンしか撮影していない場合、TFCC損傷の有無は明らかにはなりません。

適切な時期にMRI等を撮影し、損傷の有無を確認する必要があります。

なお、TFCC損傷は、交通事故以外の要因でも生じることもあるため、MRI検査の結果TFCCの損傷が発見されたとしても、事故態様などにより交通事故とTFCCの損傷との間の相当因果関係が否定される可能性があることには注意が必要です。

3 自賠責保険で認定される等級について

TFCCを損傷しているとの器質的損傷がMRI等で確認され、交通事故とTFCCの損傷との間の相当因果関係が認められた場合には、後遺障害等級が認定されます。

後遺障害等級としては12級6号とされることが多いですが、場合によっては、更に上位等級が認定されることもあります。

4 弁護士にお早めにご相談ください

TFCC損傷について後遺障害等級認定を受けるためには、器質的損傷の有無の確認と交通事故とTFCC損傷との間の因果関係を立証する必要があります。

検査などが不十分であったがために本来認定されるべき後遺障害が認定されないとの事態を避けるためにも、交通事故が原因で手首に強い外力が加わった後、腫れや痛みが持続している場合は、早期に弁護士にご相談いただくと良いと思います。

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