『交通事故』の被害相談 by 弁護士法人心 名古屋法律事務所

交通事故被害相談@名古屋

後遺障害等級14級の慰謝料増額はできる?

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2022年1月25日

1 後遺障害等級14級に対する自賠責保険の金銭的補償

後遺障害認定の申請をし、等級認定が認められた場合、自賠責保険会社から、等級に応じた金銭の支払いを受けることができます。

14級の場合、75万円を上限として支払いを受けることができます。

この75万円は、後遺障害慰謝料と逸失利益をまとめた額となっています。

2 後遺障害慰謝料

後遺障害が残った場合、被害者は、その障害を一生抱えて生きていかなければなりません。

このような生活を強いられることになるという精神的苦痛を金銭に換算したものが、後遺障害慰謝料です。

自賠責保険では、後遺障害慰謝料として32万円が上限として認められています。

3 逸失利益

逸失利益とは、後遺障害が残ってしまったことにより減額すると見込まれる収入のことを言います。

自賠責保険では、後遺障害等級14級について、43万円が上限として逸失利益として認められることになります。

4 弁護士が介入した場合の金額

この場合には、後遺障害慰謝料も、逸失利益も、弁護士介入前の提示額より増額することが多いです。

⑴ 後遺障害慰謝料の金額

まず、後遺障害慰謝料については、弁護士基準に基づいて計算されることになります。

裁判した場合には110万円程度、裁判に至らずに一部譲歩して合意する示談の場合でも、90万円~100万円程度になる可能性があります。

⑵ 逸失利益の金額

次に、逸失利益については、本人の事故前年度の年収を基礎に、14級の場合の労働能力喪失率5%、労働能力喪失期間3年~5年という考え方をもとに計算し、おおむね30万円~150万円程度になることが多いです。

そうすると、弁護士が介入したことによって、100万円以上増額する可能性があることになります。

⑶ 入通院慰謝料の増額の可能性

さらに、弁護士が介入した場合には、後遺障害慰謝料とは別に、入通院慰謝料について、弁護士基準をベースにした示談交渉となりますので、増額の可能性があります。

他方、これらはあくまで弁護士が介入した場合のことであるため、被害者ご本人による交渉では、弁護士が介入した場合ほど増額されることはなかなかありません。

5 交通事故に詳しい弁護士にご相談ください

後遺障害が残るような重い怪我をされた方の場合、それだけきちんとした賠償がなされるべきですが、加害者側の保険会社は必ずしも適正な賠償額を提示してきません。

後遺障害慰謝料、逸失利益について、自賠責保険で定める75万円を示談案として提示してくることも散見されます。

増額交渉では、後遺症が残ったことで被った精神的苦痛や、後遺症により見込まれる減収について、しっかりと主張・立証しなければなりません。

示談案がはたして妥当であるのか、一度、交通事故に詳しい弁護士にご相談することをお勧めします。

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後遺障害の損害賠償額についてのご相談

後遺障害等級について

交通事故に遭われてしまいますと、車両本体だけではなくお身体に怪我をされることもあります。

不幸にして怪我の程度が重く、治療を続けてもこれ以上良くならないと医師の方が判断される場合は、後遺障害が残ってしまうということになります。

交通事故に遭われてしまった場合、加害者側に治療費や慰謝料等を請求することになりますが、後遺障害が残ってしまった場合は、それについても考慮して請求することが可能です。

入院や通院の期間によって決められる「傷害慰謝料」という名目のほか、「後遺障害慰謝料」として等級ごとに別途考慮されます。

例えば被害者本人の後遺障害の等級が14級だった場合、「後遺障害慰謝料」として110万円をベースに話し合いが行われます。

あくまでも基本の額ですので、裁判前の示談ですと相手方からの示談提示として110万円の8~9割の提示があることもあります。

14級の場合の賠償についてはこちらのページでご説明していますので、該当する可能性がある方はご覧ください。

後遺障害等級申請については弁護士にご相談ください

後遺障害はそのお怪我・症状の具合によって、自動車損害賠償保障法(以下、自賠法)施行令により第1級から第14級まで分別されています。

損害保険料率算出機構による後遺障害審査の結果、後遺障害の等級が認定されることとなります。

後遺障害の等級認定には専門的かつ高度な知識が必要不可欠であり、ご自身だけで申請を行うことは難しく、適切な等級が認定されないおそれもあります。

当法人にお任せいただければ、後遺障害等級申請を得意とする弁護士が、認定に向けての必要な申請準備や画像データなど医療機関から必要書類の取り付けをさせていただくなど、適切な等級獲得に向けての対応を行うことが可能です。

交通事故に遭われた場合の解決までの今後の流れ、妥当性の判断など、疑問に思う点がおありでしたら、当法人へのご相談をご検討いただければと思います。

費用のご負担を少なくしています

当ページにありますように、弁護士が介入することにより交通事故の賠償金額は増額される場合があります。

ですが、「依頼することで、それ以上に費用がかかってしまうのではないだろうか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

当法人ではそのようなことが起こらないよう、弁護士費用特約がある場合にはそれをご利用されてご依頼いただけるようにしておりますし、特約がない場合でも、交通事故案件はご相談料・着手金が原則無料となっております。

もちろん、費用のことについてはご相談の際にもしっかりとご説明しておりますので、安心してご相談いただければと思います。

費用については詳しく説明しているページがありますし、当法人がこれまでに取り扱ってきた交通事故案件とその結果についても、その一部を「解決実績」のページにまとめておりますので、当法人にご相談をお考えの方は、一度ご覧ください

弁護士法人心 名古屋法律事務所は、お車での移動が難しい方でも、電車で名古屋駅まで移動していただければ、駅を出て徒歩2分でご来所いただけます。

名古屋に来ることも難しい場合、交通事故・後遺障害についてはお電話でもご相談いただけますので、交通事故のケガや交通事故対応などでお悩みの方はお気軽にご予約ください。

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